小学生向け春の俳句の作り方
春休みに俳句をつくらないといけない小学生もいるんじゃないでしょうか。
ここでは小学生でも作りやすい春の季語と例になるような俳句を見ていきましょう。
学校で習ったと思いますが、俳句というのは五・七・五でできていて、その中に季語を入れるというものです。先生に褒められたり、褒められなかったり色々あるかもしれませんが、一番大事なのは楽しむことです。
春に目にしたものや感じたこと、色々なことを考えながら作っていきましょう。
小学生でも使いやすい春の季語
基本的なもの
春
季節そのものですから、春も季語です。例えば「春の夜」や「春の朝」という風に使ってもいいですね。「春の雨」。
ニ月、三月、四月
立春(:りっしゅんと読みます。春になることです)が2月にありますから、2月から春になります。
暖かい(あたたかい)、ぬくい
春になれば、あたたかくなりますよね。でも、夏のように暑く(あつく)はありません。すこしむつかしい言葉で「うららか」というのも春の季語です。外などがなんとなくあかるくてキレイな感じです。
花
俳句の世界で、「花」と言えば「桜」のことになります。「お花見」(これも季語です)と言うときは桜の花を見に行きますよね。簡単に言うとそういう決まりごとだと思ってください。
シャボン玉、ぶらんこ、風船(ふうせん)、風車(かざぐるま)
あたたかくなると外で遊びたくなりますよね。だから、こんな遊びも春の季語になっています。シャボン玉やぶらんこで遊んだことを五七五にしたらそれだけでもう俳句のできあがりです。
潮干狩り(しおひがり)、野遊び(のあそび)
潮干狩りは貝を掘りにいくことです。野遊びは原っぱで遊ぶこと。春は遊ぶことの季語がたくさんあります。お父さんやお母さんに連れて行ってもらったら俳句にしてみましょう。
春休み、バレンタインデー、ホワイトデー、ひな祭り
春にある行事(ぎょうじ)は春の季語です。
学校に関すること
入学、卒業、試験、遠足
春は学校の行事も多いですよね。こういうのも季語になります。
動物
子猫、つばめ、うぐいす、巣箱、鳥の巣、おたまじゃくし、カエル、チョウチョ、ハチ、サザエ、ハマグリ、アサリ、桜貝、イソギンチャク、ウニ
春になると動物たちがたくさんでてきます。
チョウチョも季語ですが、モンシロチョウなどでアゲハチョウは夏に分類されているので注意しましょう。アサリやハマグリが入ったお料理もOKです。
植物・食べ物
桜(さくら)、梅(うめ)、チューリップ、スミレ、ヒヤシンス、たんぽぽ
春はたくさん花が咲きますから、植物もたくさん季語になっています。
しらす(ちりめんじゃこ)、めざし、春キャベツ、桜もち、雛あられ(ひなあられ)、わらびもち、草もち
小学生が作った春の俳句をみてみよう
つばめの巣とつぜん消えた子どもたち
かいせつ:「鳥の巣」が春の季語ですから「つばめの巣」というのは春の季語です。つばめも鳥ですからね。ツバメは玄関先(げんかんさき)などによく巣をつくります。それをずっと観察していたのでしょう。ある日みたら子どもたちがいなくなっていた。飛んで行ったんですね。さわがしかった雛(ひな)たちがとつぜんいなくなってポッカリとした感じがよく表れています。
おひさまは赤い風せんぴっかぴか
かいせつ:「風せん」は春の季語ですね。「おひさまは赤い風せん」というのがステキです。「おひさまが風せんみたいだ」ではなく、「おひさまは赤い風せん」と言い切っています。「みたいだ」をつけていると五七五からはみ出てしまいます。ほんとうはちがっても言い切ることで面白い俳句ができたりします。
たんぽぽがふわっとどこかに行きました
かいせつ:タンポポのわたげのことなのでしょうね。わたげもタンポポにはちがいないですからこれでも合っています。でもこう書かれるとタンポポがふらっとサンポにでかけたような感じがしてきて楽しくなってきます。
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