新年の俳句の作り方

新年の俳句の作り方

新年の俳句を作る上で一番注意するべきこと。それは季語以外におめでたいことを書かないということです。新年の季語はそれ自体がおめでたいわけですからそれに加えておめでたいことを言うとクドくなります

例えば

正月や家族揃えばみな笑顔 松尾多少

これはどうでしょうか?ぱっと見ると素直で良い句のように見えるかもしれませんが、正月だから家族が揃っているのは当たり前だし、笑顔なのも当たり前です。そういうものは季語『正月』に含まれている。季語『正月』が語ってくれていると思ってください。

つまり、この句は同じことを繰り返し言っているだけなのです。

もちろんこれは俳句に限った話です。別に同じことを言うのは悪いことじゃありません。
ただ俳句ではたった17音しか使えませんから同じことを言うのは勿体無いというだけなんです。

逆を言えば、もっとどうでもいいことや暗いことの方が新年の季語が生きてきます

正月の家族が一人泣いてゐる 松尾多少

こっちの方がコントラストがあって味がありますよね。

ただ、これはあくまでも応募したり句会に発表するための俳句の話です。誰かにプレゼントする句(挨拶句)や年賀状に書くような句はこの限りではありません。それは俳句を知らない人に向けて書くからです。その場合はこれでもかとめでたくてもいいでしょう。

新年の季語を使った名句

湯ざましが出る元日の魔法瓶 池田澄子

解説:この句も『元日』以外におめでたいことを言ってません。
おそらく中身を入れ替えてなかったのでしょう。魔法瓶からは熱湯ではなく湯ざましが出てきています。でも、それもまたゆったりとしたお正月の感じが出ています。また、「魔法瓶」の「魔法」という言葉が効いています。元日だからなんでもめでたく感じるのも魔法のようだと思いませんか?

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