秋の季語『茸(きのこ)』

秋の季語『茸(きのこ)』

解説:大型菌類の総称で、山野の樹陰・朽木などに生じ、多くは傘状をなし、裏に多数の胞子が着生。食用となるものから猛毒のものまで種類が多い。

毒茸月薄目して見てゐたり 飯田龍太

鑑賞:この茸は「ツキヨダケ」という毒キノコです。夜になると、ほわっと白く光ります。自分と同じようなものが、遠い夜空にあるなあと気になってうつむき加減で見ているようです。でも、名前の本家本元の「ツキ」までの美しさにまでは及ばないことを悟り、少し嫉妬しているようにも見えます。

「茸」といえば

秋の味覚でスーパースターのようです。実に色々な顔ぶれがあって個性豊かです。一見、綺麗で美味しそうに見えるキノコでも、実はかなりの毒を持っているものもあるので、用心は忘れずにしなければいけません。

まるで人間性を見ているかのようで、茸は食べられるものとそうでないものとがあるのと一緒で、無骨そうな人に見えても、接するととても優しくて、物腰が柔らかい良い人と、見た目はものすごく良さそうに見える人でも、話をしたり付き合ったりしてみると、予想を反して、かなり人間的に柄が良くない人といるのと同じです。

人間の場合は、分かったその時点で対応すればいいのですが、植物の茸の場合、下手をすると一瞬にして命を落としかねないものもあるので、こちらの選択のほうが難しいです。

心配しながら食べても美味しくないので、その手の名人と一緒に行動することがいいそうです。
また、知らない茸、少しでも不安のある茸、食べてはならない茸などは初めから採らないようにしましょう。

まるで、小さい子供に、知らない人にはついていってはダメだし、近づいてもいけないと念を押すのと同じようです。

それにしても、そんな危ない茸があるのが分かっていても、茸を人が食べるのは、知っての通り美味しいからです。かなりの欲張りであったとしても、痛い目に遭いたくなければ慎重に安全を最優先でいきましょう。

決して、見てくれだけの、派手なものに手を出してはいけません。これは人でも茸でも一緒だと思います。

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