秋の季語

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秋の季語『茸(きのこ)』

  • 2018.11.25

秋の季語『茸(きのこ)』 解説:大型菌類の総称で、山野の樹陰・朽木などに生じ、多くは傘状をなし、裏に多数の胞子が着生。食用となるものから猛毒のものまで種類が多い。 毒茸月薄目して見てゐたり 飯田龍太 鑑賞:この茸は「ツキヨダケ」という毒キノコです。夜になると、ほわっと白く光ります。自分と同じようなものが、遠い夜空にあるなあと気になってうつむき加減で見ているようです。でも、名前の本家本元の「ツキ」ま […]

秋の季語『紅葉』

  • 2018.11.24

秋の季語『紅葉』 解説:晩秋気温がさがると、落葉樹の葉は赤や黄に彩られる。紅葉というと楓がもっとも一般的だが、漆(うるし)、櫨(はぜ)、銀杏、桜、欅(けやき)、柿をはじめ、種々の木にも言う。黄葉もまた「もみじ」という。鮮やかな紅葉は、昼と夜の温度差のある山国や北国で、八度から五度位で全盛をむかえるといわれる。 かざす手のうら透き通るもみぢかな 大江丸 鑑賞:その手はまだ小さい幼子の手のようです。大 […]

秋の季語『虫』

  • 2018.11.20

秋の季語『虫』 解説:虫一般をいうのではなく、秋に鳴く虫を総称して虫という。雄のみが鳴き、雌をひきつける。虫はコオロギ科(コオロギ、鈴虫、カネタタキなど)とキリギリス科(キリギリス、馬追、くつわむしなど)とに分かれる。 虫の夜草にも声のあるやうな 黒沢孝子 鑑賞:とてもにぎやかに秋の虫の声が聞こえてきます。あまりにもにぎやかすぎて、もうそれは虫の声ではなくて、地面に生えている草がおしゃべりしている […]

秋の季語『木犀(もくせい)または金木犀』

  • 2018.11.19

秋の季語『木犀(もくせい)または金木犀』 解説:中国原産、モクセイ科の常緑樹。幹の紋理(もんり(皮))が犀((動物の)サイ)の皮に似ているのでこの名がある。九月から十月にかけて、細かい十字の花をつけ、芳香を放つ。花が橙黄色のものを金木犀、白色を銀木犀、淡黄色を薄黄木犀という。 夜霧とも木犀の香の行方とも 中村汀女 鑑賞:ふと気が付けば、開けていた窓から霧が見えています。それと一緒に金木犀の香りが漂 […]

秋の季語『落鮎(おちあゆ)』

  • 2018.11.18

秋の季語『落鮎(おちあゆ)』 解説:春10センチにも満たない鮎の幼魚が海から川を遡上し、夏の間に川藻を食べて30センチほどに成長する。秋八月下旬から十月にかけて、成魚の鮎は産卵のために上流から中流の瀬を目指して川を下る。これが落鮎・下り鮎である。産卵期の鮎の背の黒ずんだ色や腹の赤錆びた荒々しさから錆鮎・渋鮎ともいう。 四五人の落鮎釣りに茜さす 西島美代子 鑑賞:川で4人か5人、釣りをしています。あ […]

秋の季語『秋の雨(又は秋雨)』

  • 2018.11.17

秋の季語『秋の雨(又は秋雨)』 解説:秋の雨は秋季に降る雨だが、秋雨というと、秋も中旬以降になってしとしとと降る感じが強い。 雨だれの棒の如しや秋の雨 高野素十 鑑賞:秋の雨は、意外と多く梅雨よりも長く降ると聞きます。この雨は本降りでより秋らしさを運んでくるようです。そのうちしんみりとした気持ちになりながら聞きほれ、ただただ心地よい世界へ連れていかれます。 「秋の雨」といえば 人生の儚さをより深く […]

秋の季語『鵙(もず)または百舌鳥』

  • 2018.11.13

秋の季語『鵙(もず)または百舌鳥』 解説:雀よりやや大きめで、体は褐灰色で見栄えはしないが、声高にキイキイと騒ぎ立て、存在感がある。鋭いくちばしをもち、小鳥を襲ったり、蛙やトカゲを捕えて食べたりする。獲物を木の枝に刺して置くのが鵙の贄(にえ)である。 われありと思ふ鵙啼き過ぐるたび(山口誓子) 鑑賞文:鵙がキイキイといらだって啼いています。いろいろと考え事をしている、自分の存在が鵙の声を聴くたび、 […]

秋の季語『秋思(しゅうし)』

  • 2018.11.12

秋の季語『秋思(しゅうし)』 解説:古来、「もののあれは秋こそまされ」と言い、「心づくしの秋」ともいわれる。事に寄せて、物を見て秋の物悲しさに誘われるのである。人間存在の哀れさ、人生のはかなさ淋しさの物思い。人間心理の陰翳(いんえい)を深めることの多い季節である。 例句: すうと引く秋思ありけり雨の後 鑑賞文:秋の雨は、一降りごとに冷たく寂しくなるのだなと思うのです。雨が降れば降っただけその寂しさ […]

秋の季語『秋風』

  • 2018.09.15

秋の季語『秋風』 解説:昔から秋風が詩歌に詠まれているのは、三秋にわたってそれなりの情趣があるからである。さわやかに花野をわたってくる風もあれば、野分にも似た激しい風もあり、また、天地肅殺(しゅくさつ)たるといった風もある。 例句: 秋風が吹くそれだけの川原かな(平田節子) 鑑賞文:今まであんなにも暑かったのが嘘のようです。川原にきて水の音を聞くだけで、秋はそこにありました。川原に吹く風は優しく、 […]

秋の季語『冬支度』

  • 2018.09.14

秋の季語『冬支度(ふゆじたく)』 解説:冬支度とは、文字通り冬を迎えるに当たって準備をすることですが、準備は全国の地方によって様々です。都市部や農村部、職業などによっても違ってきます。雪国などでは雪囲や藪巻など。都市部では暖房具の点検など。サラリーマンの衣服の入れ替えなどで、大わらわになります。 例句: 箪笥のなか掻き回したる冬支度(油井和子) もう気が付けば秋も半ば。今日あたりは急に寒くなって、 […]