2018年11月

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冬の季語『初氷(はつごおり)』

  • 2018.11.28

冬の季語『初氷(はつごおり)』 解説:その年の冬に初めて観測できた氷のことを言います。わたしの地方ではだいたい道路の水たまりでしょうか。池の水でもいいですし、汲み置きの水でもよくてとにかく初めて氷が見れた時に使う季語です。 ちょっと童心に返って嬉しいような心地がしますよね。あるいはこれから始まる厳しい冬の予兆のようなものでもあります。 初氷夜も青空の衰へず 岡本眸 鑑賞:初氷が観測できた日。初冬~ […]

俳句の切れって何?

  • 2018.11.27

俳句の切れって何? 俳句には「切れ」というものがあります。 例えば 此道や行人なしに秋の暮 芭蕉 「このみちやゆくひとなしにあきのくれ」と読むのですが、これは 此道や 行人なしに秋の暮 という切れ方をしています。いわゆる『や』で切れているわけです。 どういうことかというと、此道(このみち)、つまり自分が歩いている道でしょう。そこでふぅっと息を抜く、一気に読まない。文章でいうと改行(場合によってはペ […]

冬の俳句の作り方

  • 2018.11.26

冬の俳句の作り方 冬の俳句の作り方としては、冬の季語を考えていく必要があります。 その中で、その季語がどのような印象を持っているのか、ということを考えましょう。 例えば『木枯(こがらし)』『北風』『雪』『ストーブ』などという季語にはどこかさみしげで悲しい表情があります。例えばそこに悲しい言葉を合わせると、イメージが濃すぎたり、予定調和に陥りがちになります。 そこでちょっとズラしたことを言う。 木枯 […]

冬の季語『火事』

  • 2018.11.25

冬の季語『火事』 解説:どうして火事が冬の季語になるのか?という疑問を持たれるかもしれませんが、冬は空気が乾燥していますし、暖房などで火を使うことも多い。また年末年始は忙しいですから火の不始末も起こりやすい。そういうことを踏まえて、歳時記を作る際に「火事は冬の季語にしよう」と決められたわけです。このようなことは他にもありますが、とりあえずは歳時記に従って作りましょう。 もしどうしても納得できないの […]

秋の季語『茸(きのこ)』

  • 2018.11.25

秋の季語『茸(きのこ)』 解説:大型菌類の総称で、山野の樹陰・朽木などに生じ、多くは傘状をなし、裏に多数の胞子が着生。食用となるものから猛毒のものまで種類が多い。 毒茸月薄目して見てゐたり 飯田龍太 鑑賞:この茸は「ツキヨダケ」という毒キノコです。夜になると、ほわっと白く光ります。自分と同じようなものが、遠い夜空にあるなあと気になってうつむき加減で見ているようです。でも、名前の本家本元の「ツキ」ま […]

秋の季語『紅葉』

  • 2018.11.24

秋の季語『紅葉』 解説:晩秋気温がさがると、落葉樹の葉は赤や黄に彩られる。紅葉というと楓がもっとも一般的だが、漆(うるし)、櫨(はぜ)、銀杏、桜、欅(けやき)、柿をはじめ、種々の木にも言う。黄葉もまた「もみじ」という。鮮やかな紅葉は、昼と夜の温度差のある山国や北国で、八度から五度位で全盛をむかえるといわれる。 かざす手のうら透き通るもみぢかな 大江丸 鑑賞:その手はまだ小さい幼子の手のようです。大 […]

秋の季語『虫』

  • 2018.11.20

秋の季語『虫』 解説:虫一般をいうのではなく、秋に鳴く虫を総称して虫という。雄のみが鳴き、雌をひきつける。虫はコオロギ科(コオロギ、鈴虫、カネタタキなど)とキリギリス科(キリギリス、馬追、くつわむしなど)とに分かれる。 虫の夜草にも声のあるやうな 黒沢孝子 鑑賞:とてもにぎやかに秋の虫の声が聞こえてきます。あまりにもにぎやかすぎて、もうそれは虫の声ではなくて、地面に生えている草がおしゃべりしている […]

秋の季語『木犀(もくせい)または金木犀』

  • 2018.11.19

秋の季語『木犀(もくせい)または金木犀』 解説:中国原産、モクセイ科の常緑樹。幹の紋理(もんり(皮))が犀((動物の)サイ)の皮に似ているのでこの名がある。九月から十月にかけて、細かい十字の花をつけ、芳香を放つ。花が橙黄色のものを金木犀、白色を銀木犀、淡黄色を薄黄木犀という。 夜霧とも木犀の香の行方とも 中村汀女 鑑賞:ふと気が付けば、開けていた窓から霧が見えています。それと一緒に金木犀の香りが漂 […]

秋の季語『落鮎(おちあゆ)』

  • 2018.11.18

秋の季語『落鮎(おちあゆ)』 解説:春10センチにも満たない鮎の幼魚が海から川を遡上し、夏の間に川藻を食べて30センチほどに成長する。秋八月下旬から十月にかけて、成魚の鮎は産卵のために上流から中流の瀬を目指して川を下る。これが落鮎・下り鮎である。産卵期の鮎の背の黒ずんだ色や腹の赤錆びた荒々しさから錆鮎・渋鮎ともいう。 四五人の落鮎釣りに茜さす 西島美代子 鑑賞:川で4人か5人、釣りをしています。あ […]

秋の季語『秋の雨(又は秋雨)』

  • 2018.11.17

秋の季語『秋の雨(又は秋雨)』 解説:秋の雨は秋季に降る雨だが、秋雨というと、秋も中旬以降になってしとしとと降る感じが強い。 雨だれの棒の如しや秋の雨 高野素十 鑑賞:秋の雨は、意外と多く梅雨よりも長く降ると聞きます。この雨は本降りでより秋らしさを運んでくるようです。そのうちしんみりとした気持ちになりながら聞きほれ、ただただ心地よい世界へ連れていかれます。 「秋の雨」といえば 人生の儚さをより深く […]